202005222219
久々の更新。実はレンタルサーバーを一度解約したので復活したという方が正しい。最近院試が終わって落ち着いてきたので再開しようと思う。
この四か月ほどの間は大学入学以来最も忙しく学びの多い時間になった。
授業に出ることはもちろん、ゼミの発表のために論文を読んだり、院試勉強したり、積んでいたゲームを再開したり、とにかく色々やった。
2020年前期は新型コロナウイルスの影響により授業が完全にオンラインになった。そのため試験を行うことが難しいのでほとんどの授業でレポートによる評価の比重が大きくなった。
毎授業の小レポートや課題も増え忙しかったが、その分普段よりも理解度は高まった実感がある。オンラインになったことでゼミと時間帯の被っている授業を履修することもできた。
結果的に学習の質及び量の両方で充実したものとなった。般教の単位は全て取れていたので残すは専門のみとなった。予定通りに行けば後期は4コマ分だけ履修すれば卒業できるはず。
院試は合格していた。出願直前までどこに進学するか悩んでいたが、結局エネ科のM研を第一志望として院試勉強をした。ここの専攻は受験科目を二つ選択する必要があった。
本来なら生化学と有機化学、あるいは物理化学にするべきなのだろうが、どうしても化学を勉強する気分にならなかったので電磁気を選択した。
電磁気の知識は5月時点で0だったので砂川電磁気(理論じゃない方)をルネで買ってきてクーロン側からマクスウェル方程式まで勉強した。
生化学も昨年の冬に授業を履修していたとは言え、評定Cだったし付け焼刃の知識で試験に臨んだので体系的な理解には程遠かった。
こちらの方は現研究室の棚にあった誰のか分からないヴォ―ト生化学上下を借りてきて勉強した。しかし教科書の版が10年ほど前だったのに加え、内容がかなり専門的だったので実際に役に立ったのは核酸と代謝の項目ぐらいだった。
おそらく多くの研究室で院試に必要とされる知識はエッセンシャル細胞生物学とヴォ―ト基礎生化学までの内容なんだろうと思う。
七月試験とレポートが終わってから本格的に院試勉強を始めた。ひたすら教科書を読み、過去問を解き、過去問に関連した分野を教科書で読む、を繰り返した。
本当は問題演習の時間をもっと確保するべきだが、今回は時間に余裕がなかったので過去問を何度も解いて実力を固めた。
電磁気は不安だったので偶然ネットで見つけた電検二種と一種の理論の過去問を利用した。どちらも基礎的な内容を問う問題が多く直前まで役に立った。
本番は昼過ぎでとにかく暑い日だった。七月以降ずっとクーラーの効いた自室で勉強していたので日傘がないととてもじゃないが大学までたどり着けそうになかった。
試験会場前で検温されることはあらかじめ知らされていたが、もしそこではじかれたらどうしようという一抹の不安もあった。
コロナでなくとも熱射病の症状で疑われるのが嫌だったので保冷剤を持って行った。
結局問題なく会場には入れた。受験番号的に受験者数は55人程。定員が28人なので大体倍率は2倍程度か。
ほとんどが男だった。汚らしくずっとスマホ見てるオタクっぽい奴が多かったので案外京大生が多いのかなと思った。逆に試験直前まで資料を読んでいたスーツの女の子は外部生かな。
英語の試験が中止された影響で専門試験の内容が難化するであろうことは予想していたが、案の定、質と量ともに例年とは違った傾向が見られた。
生化学は問題一ページに収められ記述問題が増えた。電磁気は問題量が増えた上に電磁波の発展的な問題が半分を占めた。
生化学は対策していたところが出たので難なく8割くらいの答案が作成できたが、電磁気は電磁波の対策を怠っていたために大問2の後半は壊滅した。
全体で6割以上取れたら万々歳といった感じでかなり落ち込んだ。平均的な京大生なら8割取れるような問題だろうと思う。
正直落ちたと思った。帰りはSの働いていたコンビニで酒を買って飲みながら帰った。
帰るとSが下りてきてどうだった、と聞かれたが答える元気もなかったし、イライラしていたので目の前の扇風機をぶん殴って破壊してしまった。
それはあかんで、とたしなめられたが癪だったのでPS2とswitch持ってすぐ自室に戻った。
それ以降一週間、自室で酒を飲みゲーム(ポケモンと天鳳とトルネコ)をして厨ポケ狩り講座を何周もするという生活が続いた。
一階からボヘミアンたちの会話が聞こえてくるのも不快で爆音で音楽を流したりして気分を落ち着けた。
実家から連絡が来ていたが返信する気力もなかったのでSNSの類は全て遮った。
そんな感じで、合格発表の日も厳選しながらも研究科のホームページを開いて、更新されていないことを確認してはブラウザを消す、というのを繰り返した。
13時くらいに見に行ったら受験番号52がサイトにアップされたpdfにあった。嘘だろ?と声に出してしまった。
大学受験の時はそこそこ手ごたえがあったので掲示板前でもさほど感動しなかったが、今回は予想外だったので喜ぶ前に驚いた。去年のpdfと間違えてるんじゃないかと何度か確認したが正しかったのでひとまず落ち着いて厳選を続けることにした。
結果的に倍率は1.8倍くらいだった。次の日に合格通知が届いて希望していた研究室に配属が決定していることが確認された。
進学先の研究室に連絡した方がいいのかなと思っているとM教授から電話がかかってきて祝われた。
思ったよりいい声だったし話せる人だった。電磁気と生化学で受験したのが意外にもウケていた。
最後に進学の意志を確認された。あらかじめ専願である旨は受験会場で配られた用紙に書いていたのだが、ギリギリになって進路変更したり虚偽申告している学生もいるんだろうなと思う。
もちろんはいと答えたが、実際にあったこともないのだからどの程度信用されているのかは定かでない。早めに顔合わせに行くべきだろう。
こんな感じで僕の院試生活及び学部生最後の八月が終わった。気を使って銭湯に誘ってくれたYと遊んでくれたS`には感謝。
現研究室での研究は九月に入ってからやっと準備段階に入った。今は一週間に一度Y先生に手ほどきを受けている。
他の研究室に進学するにも関わらず丁寧に面倒を見てくれるのでありがたいと思う。
K君も僕のことが気に入ったのか、結構良くしてくれる。
変わった人ではあるが悪い人ではなさそうだなと思う。
Fさんから窒素当番の件でメールが送られてきた時初めてS君が院試に落ちていたことを知らされた。
連絡もつかなくなっているらしい。心配ではあるが、ここで気を遣うような態度を取るのは最悪手だろう。
彼が自ら研究室に来るまでこちらから連絡するのはやめておこうと思う。
院試と関連した話で最近感じていることがある。七月のレポート締め切り等が迫っている時期から少しづつ一階からの騒音が気になって
夜目を覚ましてしまうことが増えていた。ストVが流行ってるせいで騒がしくなったのもあるが、おそらく長期に渡って二階に住んでいたせいで
相当ストレスが溜まっていることが大きな原因でないかと推測している。麻雀の音にもかなり悩まされた。
しかし、他に居場所もなく、実家にも帰れない(実家からの連絡を絶っていたので)ので仕方がなく住んでいるという感じ。
皮膚の調子も悪化していて院試前にはかなり苦しめられた。合格発表後にはすっかり治ったのでストレスが心身にもたらす悪影響の大きさを身をもって
知ることとなった。最近は一階の音もあまり気にならなくなってはきたが、たまに急にイライラしてくる症状は治っていない。
こればっかりは引っ越さない限り改善されないのかもしれない。
10月以降はまた忙しくなるだろうから体調には気を付けて、たまに気分転換を挟むようにして卒業まで事故の無いように進めたい。