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前回の更新は三月の上旬だったのでまだそれほど忙しくはなかったと思う。三月の終わりは申請書に追われ、四月は報告会や雑誌会に慌てふためき、五月は実験が忙しかった。申請書は、京大の教育支援機構というところが今年から始めた進学前の博士課程の学生に対する支援のためのものだった。月15万の生活費と年間40万の研究費が出る。言ってみれば学振の下位互換みたいな話何だが、もらえるものはもらっておこうということで出した。結果は通った。去年の結果をみたところ結構数の採用が出ている様だったのでまあ、そんなに喜ぶ話でもないとは思っているが、Sの話では彼の研究室のメンバーはほとんど落ちていたらしい。来年度以降の生活が一応保証された点を考えれば精神的安定は得られているのかもしれない。ここまで聞けば博士に行くのかなというように思われるかもしれないが、実際まだ決めていない。周りの人も教員も当然博士なんだろうと思っている様なので言い出しづらさがある。かといって他に内定があるわけでもないから行き先はないんだが。就活と言えば、実は一社だけESを出した。某アニメ制作会社の演出職である。GW開けが締切だったのでGW中にせこせこと志望動機や映画のポスターとかを描いた。手書き限定だったのでオレンジ画材でアクリルガッシュと紙パレット、筆を買ってきた。今時郵送でES送らせるところもあるんだなあと思いつつ、締切ギリギリになって左京郵便局で速達を出した。結果から言えばESは通っていた。今週末に東京で実技試験がある。焦って絵の練習をしているが付け焼刃ではなんともならんだろうという諦念がよぎる。折角なんだから全力で挑みたいが、生憎今週は進捗報告会の担当番なのである。こんなことで大丈夫なのか。まあ、なるようになるか。最近は、久々にアニメにハマっている。プリキュアとか名探偵ホームズとか、子供向けのアニメである。こういうのは話の構成自体は単純な一方で、それを面白くするために色々と演出が凝っていて良い。単純な面白さというのはあらゆる人のためにある。面白い映画や小説というのも結局単純な構造をとることが多いと思っている。無駄に複雑だったり、説明し過ぎたり、しゃべりすぎるのはつまらない。加えて、単純さと複雑さ、平易と難解というのは全く別のパラメータだと思っている。つまり、単純だからと言って簡単に解けるものばかりではないのだ。おそらく世界の自然の宇宙の真理があるならば極めて単純なんだろうと思う。同時に最も難解なのだ。